法人財務と個人資産の改善・最適化

ゴール設定ができたら、次に法人財務と個人資産の改善・最適化を行っていきます。

法人顧問FPは、法人と個人のお金のことに精通した専門家です。

専門家の目線から、『ここをこうすればお金の流れが良くなり、もっと法人と個人にお金が残るようになる』というポイントを提案していきますので、それを元に改善と最適化の作業をしていきます。

専門家だからこそ提案ができるものもありますが、意外と知らないことや、存在は知っているけれども面倒でやっていなかったこともあったりしますので、多くの改善点が出てくる場合がほとんどです。

ただ、全ての改善点を一気に実行するのは難しいので、現状分析の結果を元にインパクトが大きい施策を優先して実行していくことになります。

1つの分野ではなく包括的に提案をしていきますので、このプロセスを行うだけでも、会社や個人に残るお金が年間で何百万円も変わることが多くあります。

10年、20年のスパンで考えると数千万円のメリットが出る場合も多く、経営者からは「1つの窓口でお金のこと全般を見てもらえるのは非常に助かる」という喜びの声もいただいています。

また、法人・個人ともにお金の流れを最適化し、効率的に増やしながら無駄なお金を使わないようにしていきますので、会社の財務状況が良くなり、銀行からの評価も高まります。個人では、資産が積み上がるスピードが上がり、より大きな資産を築くことに繋がります。

それができれば、会社の財務基盤をより強固なものにして、何があっても揺るがない盤石な体制を敷くことができるようになります。法人顧問FPはその状態を実現できるようにアドバイスを提供し、実行支援を行っていきます。

実際の施策内容は多岐に渡り、状況に応じてやることも変わるので全てはご紹介できないのですが、ここでは代表的なものをお伝えしていきたいと思います。

法人・個人の両方における改善・最適化

iDeCoは、非課税で資産形成ができる国の制度です。また、2018年からは掛金を全額損金算入ができるiDeCo+(イデコプラス)という制度も始まっており、節税しながら社長個人や従業員の資産形成に役立てることができます。こういった制度を導入できるようにサポートを行うことが可能です。

クレジットカードの活用

法人でクレジットカードを使って納税や経費の支払いを行うことで、キャッシュフローの改善や、ポイントの恩恵を受けることができます。特に支払う税金や経費の額が大きい場合、適切なクレジットカードを活用することでかなりのメリットがあります。法人顧問FPはクレジットカード活用のノウハウを有していますので、メリットを最大化する提案を行うことが可能です。

法人・個人両方の視点から役員報酬の最適化

法人と個人の両方の視点から、役員報酬をいくらにするのが最善なのかをアドバイスしていきます。役員報酬を最適化する為には、全体のバランスを考えて適切な額をなるべく有利に受け取れるようにすることが必要となります。法人顧問FPは、目指すべき個人資産の額や、退職金の計画なども考慮に入れながら、税金をなるべく抑えた役員報酬の設定をお手伝いします。

税制メリットのある制度をフル活用

税制メリットのある制度は数多くありますが、全てをしっかりと活用できている会社はそこまで多くありません。旅費規定、事前確定給付、小規模企業共済などなど、有効活用できる制度を漏れなく使える状態に整備していきます。この体制を作ることで、年間数十万円、数百万もの税金を抑える体制ができあがります。

法人財務の改善・最適化

財務状況の可視化

法人顧問FPは、会社の財務状況をシンプルで視覚的にわかる形のレポートにして見せることを得意としています。そのレポートを元に財務状況を見ることで、大事なポイントを直感で判断できるようになるので、財務に関する理解が深まり『どうすれば会社の財務状況を良くすることができるのか?』ということが見えてくるようになります。

それが見えてくれば、財務状況を改善する為の勘所がわかり、より強固な財務基盤を作れるようになりますし、借り入れの条件を良くして会社の成長エンジンを強化したり、将来的に会社を売却したり事業承継をする際にも有利に事を運ぶことが可能になります。

お金が適切に流れる仕組みを作る

会社のお金の流れは川のようなもので、どこか塞き止まってしまっていると水が淀み、きれいな水ではなくなってしまいます。そうならない為には、適切な量のお金が適切な場所に流れるようにしなくてはいけません。

そこで、節税保険などの金融商品に過度にお金が流れていないか、従業員への給料のバランスは取れているか、将来の利益を生む投資にお金が回っているかなど、全体をチェックした上で適切にお金が流れていくような仕組みを構築をしていきます。この流れを整えることで、会社の財務状況が良くなり続ける状態を実現できます。

固定費の見直し

無駄なお金を毎月払っていないかや、もっと別の選択肢はないかという視点を持って固定費の見直しを行っていきます。全く活用していないのにお金だけを払ってしまっていたり、より有利な選択肢があるのに使えていない場合は多く、固定費を見直すことで法人の財務状況を改善できる可能性がありますので、第三者の目線から点検を行い、資産が積み上がっていきやすい状態を実現していきます。

個人の資産状況の改善、最適化

個人支出の中に含まれる固定費の見直し

個人の場合でも、固定費の見直しは資産状況の改善に有効です。保険料、住宅費用、車の費用、通信費などを見直すことで大きな改善効果が見込めます。老後に残るお金という視点で考えると、数百万円、場合によっては1000万円以上の改善ができる場合もあります。

資産運用のスタート、見直し

まだ資産運用を行っていない場合は、NISAの制度を活用したり、積立投資を開始するサポートを行っていきます。国が『貯蓄から投資へ』というスローガンを掲げている通り、今は資産運用が重要な時代であり、資産運用を行うのと行わないのとでは資産状況に大きな差がでますので、適切な仕組みを作るサポートを行っていきます。また、既に資産運用をしている場合は内容が適切かどうかの見直しをしていきます。

ふるさと納税の活用

意外と活用されていない方が多いのですが、ふるさと納税は経営者もおおいに活用できる制度です。上手く活用することで、生活を豊かにすることができますので活用の方法やポイントについてレクチャーを行います。

個人・法人ともにお金の流れを最適化する

以上が、法人財務と個人資産の改善・最適化の主なプロセスになります。

この改善・最適化のプロセスを経ることで、法人の場合は・・・

  • 無駄な資金の流れを抑え、会社の成長に繋がる部分に効率的にお金を使えるようになるので、成長スピードがアップする
  • 財務状況がどんどん改善していく好循環を作ることができ、不測の事態があっても揺るがない財務基盤を作れるようになる
  • 対外的な評価や企業価値が上がっていく仕組みができるので、将来的に借り入れを行う場合や会社を売却する際に有利になる

このようなメリットがありますし、個人の場合は・・・

  • 資産を積み上げていく最適な仕組みを作ることができるので、最終的により大きな資産を作ることができる
  • 税制メリットのある制度をフル活用できるようになるので、無駄な税金を払ったり、金融商品の手数料を払ったりする必要がなくなり、より有利な条件で資産形成ができるようになる
  • 理想の人生を送る為に必要な資産額を元に資産形成を行うので、「このまま進んでいけば大丈夫なんだ!」という安心感を得られる

このようなメリットがあります。

このようにして万全な体制を構築できたら、後はゴールに向かって進んでいくことになります。

そして、そのゴールに向かっていく道のりをサポートするのも法人顧問FPの役目です。

次のページでは、法人顧問FPがどのようにゴール達成までの継続サポートを行っていくのかについてご紹介をしていきたいと思います。